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認知症の話

[2018.02.27]

高齢化社会に伴って認知症の方が増えています。

当院にも多くの認知症の患者さんが通院されています。

認知症の治療に関しては専門の先生にお任せするとして、整形外科医としての意見をお話しします。

整形外科と認知症の関係で一番大切なことは、筋力だと思います。

大腿四頭筋の筋力や握力が低下すると認知症が進行することが分っています。

すると、皆様は無理してたくさん歩かないといけないとか、重い荷物を頑張って持たなきゃいけないと思ってしまいます。

これは大きな間違いです!

無理して頑張るのではなく、自分に合った量の歩行や生活をすることが大切なのです。

高齢になり、今までたくさん歩いてきて腰も膝も壊れてきています。

無理して歩いても筋力は増えません。

むしろ、関節軟骨はすり減り椎間板は変性し老化現象は進んでしまいます。

同様に重い荷物を持つと肩や首が壊れてしまい、肩関節は動かなくなり筋力は低下します。

結果として、真面目に朝早くから散歩し、毎日重い買い物袋を持ち、頑張って日常生活をされている方、特に一人暮らしの方により早く認知症が進む傾向が認められます。

さらに、若い人みたいに機械を使って無理に筋力を増やそうとすると、関節が壊れ動きが悪くなり、結果として筋肉は硬くなり筋力も増えません。

効率良く筋力を増やし認知症を予防するには、正しいエクササイズが必要です。

当院では、ストレッチを中心としたエクササイズを指導し認知症の予防を心がけています。

少しでも認知症を心配されている方は、是非体操の指導を受けにいらしてください。

 

 

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